こんご

一応、私も歌い手のはしくれなので、毎週、ボイストレーニングに通っています。
レッスンのあと、先生(声楽家)と雑談していて、「あなたは、何を目指してる?」と単刀直入に聞かれました。
私は27歳から歌をはじめたので、趣味以上のことになるとは思っていませんでした。が、でも。意識として、ただの趣味にしたくはありませんでした。考えた末、最初のころは、「なんちゃってタンゴ歌手を目指そう!」と思っていました。
でも、「なんちゃって」の世界はとても厳しいということを知りました。「なんちゃって」と「ものまね」の芸人さんは似ていると思います。本物以上のエンターテイナーと個性が必要です。そして。私は、そのなんちゃって、の中に居場所を見つけられませんでした、そして、とても居づらいところでした。私は拒否されたのでした。そして、私はそれほど、そこに居たいと思っていなかったことに気付きました。逃げに使っていただけなのかも・・・
歌をはじめて9年がたち、私は以前より、ほんのすこし自信も持ちました。
居場所は、未だに見つけられていないのですが、でも、居てもいいかもしれない、と思う場所は見つけました、そして、私はそこに、居たいと思いました。
居場所はたぶん、居たいと思うところへ、自分でなんとか、自分の居場所を作るしかないんだって、思いました。
「あなたは何を目指してるの?」
先生への答えを、ずっと考え込んでいます。