ピアノがきらいな理由

実家にはアップライト・ピアノとエレクトーンがあります。
エレクトーンは、あたらしもの好きで飽きっぽいうちの父が、たぶんうっかり買ってしまったもので たぶんこれを買ったから、私がヤマハ音楽教室へ通うことになったのです。 で、ピアノも習い始めたから、ピアノも買っちゃった、と。
ピアノとエレクトーンは実家の洋間(じゅうたん敷き・でもすっごい狭い)においてあります。
ピアノの上にはしっかりフランス人形。(ベタ)
ピアノを習い始めたのは小学1年くらいからなんですが (2歳半からヤマハのアンサンブル教室には通っていた) うちの母が急にスパルタになり、夕方6時から7時の間は洋間に鍵をかけました。
「うう。プリンプリン物語みたいのにー」とかいいながら、性格的に反抗できないタイプなので、 文句が言えない代わりに、うちのピアノを齧ってました。(く…暗い!かわいそうなピアノ…今はこんなことしないけど、今もこんなんだったら、絶対子供がいたら虐待してるね)
で、母の口癖が
「毎日ピアノコンクールに出て!」
だったのですが(って毎日ピアノコンクールってなに?)、小学6年のとき、意を決して 南日本ピアノコンクール(地元の新聞社がやっていた)に出たのです。 実は子供ながらに自信満々で。
みごとなる予選おち。
で、2度とピアノなんか音楽なんかやるもんか(泣)!(小学生のときは、部活も器楽部だった)と思ったものでした。
ピアノの先生にどうして落ちたと思う?と聞かれて「スピードが速すぎたんです」しか言わなかったわたし。いま思うと、なんつー客観性のなさ。(今もそうだけど)
で、ピアノの練習はほとんどせず(でもピアノ買っちゃった手前、やめたいとは言えず、結局高校3年まで通ってた)漫画かいたり演劇部に入ったりするようになるわけだけど
結局なんだかんだいって、保育士の免許とるときの、ピアノ実技はみんなよりラクできたし(また練習しないでピアノのレッスンに行ってたから初見はわりと出来た)、今だって歌うたえてるのって 洋間に閉じ込められたおかげかもなぁと思うと
やっぱりちょいと複雑です。