ロベルト杉浦昭和歌謡を歌う

ロベルト杉浦さんのコンサートに行ってきました。2年ぶり?の南青山マンダラ。でも、今回は、なんと、昭和歌謡を歌うとのこと。えーっ!
でも、まぁ、なんとなくわからないではない。
私もタンゴを歌ってはいるけれど、実はもともと、レトロな音楽が好き、というところからはじまっていて、昭和歌謡大好きなんです。
彼も、どうも、幼少期に、昭和歌謡に慣れ親しんでいて、中学生からタンゴにはまったらしい。
ロベルトさんの昭和歌謡は、やっぱり、彼は基礎がしっかりしているので、素晴らしかった。
実は私もここんとこ。昭和歌謡をやりはじめたのですごく勉強になりました。
日本語で、伝えようとすること。・・・・ご本人もムツカシイといっていたけど、たぶんそうだろうなぁ。オペラの人の歌う日本語の歌はたいがい、日本語に聞こえないことが多いけれど、彼の歌はきちんと日本語聞こえてきたもの。
しかし。昭和歌謡って広いなぁと改めて。ロベルトさんの選曲は、わりと、演歌風味なものが多かったな。
黒い花びら、津軽じょんがら節、有楽町で会いましょう、また会う日まで・・・・
選曲がちょっと演歌風味で、かつ、ミラーボールまわってたので、ロベルトさんのわりあい、クラシカルで格調高い声が、なんか安っぽく聞こえたのはちょっと残念。あと、お客さんもちょっと悪ノリしすぎだったかなぁー。(なんとなく南青山が場末のスナックのようになってたよ・・・)
でも、私としては。もっと選曲を、昭和の初期のほうに限定して(藤山一郎とかすごくよかったし)、全体の構成をクラシカルにしたらもっといいと思う。彼のキャラクターで、あれをやったら、ハマりすぎて、安っぽく感じてしまう。すごく、もったいない。(いままでは、ヘンな下ネタするのに歌う曲はタンゴだってギャップが面白かったのだもの。もし、今回の選曲なら、MCはきっちりカタイものにすべきだと思う。・・でもそれももったいないよねぇ。)
MCに関して言えば、2年前よりは、歯切れもよくなって元気になったのかなって印象。そこは安心したなー。

ああぁ、でもやっぱり、私にとってのロベルトさんは、タンゴ歌手のロベルトさんなので、タンゴが聞きたいです。不景気だとタンゴ流行るっていうからさ、ここで流行って、彼にタンゴ歌う機会を誰か与えて!(笑)

でもやっぱり。なんだかんだいってもロベルトは歌っているときはイキイキしてて本当に素敵でしたよ。
いろいろ大変かもしれないけどさー、もっとライブやってよー。